すごいお嬢さん

 

妹夫婦がGWに帰省して、しばらく姪が実家に泊まっています。
姪は2歳。名前はマナちゃん。
もうお一方0歳のモエちゃんも。

ゴールデンウィークの真っ只中、妹夫婦がモエちゃんだけを連れて三田のアウトレットに買い物に行ったときのこと。

マナちゃんはうちの両親(おじいちゃん、おばあちゃん)と私(おっちゃん)とお留守番。

妹夫婦は昼前に出発したのに、予想通りというか猛烈な渋滞に巻き込まれ
さらに燃料切れも重なって、超混雑の高速道路上の給油待ちの列に並び
夜の10時になっても宝塚あたり。

もう寝んねの時間。

うちの母親が心配して

「マナちゃん、バアバと寝んねする?」

と聞くと

「バアバはあっち!マナ寝んねする!」

と言って真っ暗の和室に一人で入っていく。


寝んねできるわけない。
2歳ですよ。


そして静まり返る和室。母親が心配して一度様子を見に行く。

何も聞こえない。

「寝たみたい・・・」

両親も寝てしまい、私だけ隣の隣の部屋でおきていた。


と、11時過ぎ
かすかにマナちゃんの声が聞こえた気が。

和室の前へ。
ドア越しに聞き耳を立てる。

しかし、何も聞こえない。

気のせいか・・・


しばらくして、今度は小さいけれど、間違いなくマナちゃんの声。

今度は音を立てないように、和室に近づく。
そしてドアの前でそっと待つ。

するとマナちゃんの歌声が。

そうマナちゃんは真っ暗な和室で、一人歌を歌っていたのだ。


心を打たれてしまった。

私など昔初めて一人で祖父母の家に泊まったとき
寂しくて帰りたいと泣き出し、父親に電話越しに怒られた記憶があるくらいだ。

人には器というものがあるのだろう。
開業するのにも精一杯勇気を振り絞らなければならない私とはきっとモノが違うということだ。


私は思わずドアをあけて

「マナちゃん、おっちゃんと一緒に寝んねする?」

と聞いた。そして

「おっちゃんと寝んねしない!」

ときっぱり断られてしまった。


マナちゃん、きっと素敵な女性になることでしょう。


↓妹に怒られるので私の部屋でイタズラし放題のお嬢さん